家庭に帰す目的で行うリハビリに反抗
- 2014.05.30 Friday
- 17:22
<家庭に帰す目的で行うリハビリに反抗しました>
絶対に社会復帰して元のようにバリバリ仕事するぞ!
と言う意気込みをもって、発症して1か月後、リハビリテーション科を持つ病院に転院しました
味由部長のPT担当になったA先生には、明るく丁寧な指導をしていただきました
三週間ほど経過したある日、担当のA先生が休みで、若いB先生に指導して頂きました
B先生:「味由部長の歩く姿をいつも気になって見ていました」
味由:「えっ 俺ってそんなに人気者?」
B先生:「味由部長は、絶対に社会復帰するんでしょ!? そんな歩き方じゃ無理ですよ。もっと攻めの歩き方をしなきゃ!」
味由部長は若い理学療法士や作業療法士を捕まえては、”早く社会復帰して、右半身が不自由でもスーツをバシッ!と着こなして、第一線で活躍できることを世間の人に見せたいんだ”と熱く語ってました
味由:「でも歩幅を小さくして確実に歩くよう言われてるよ!」
B先生:「決して間違っていませんが、それで国道の横断歩道を渡り切れますか?」
が〜ん 味由部長の職場は、仙台市中心部の片側4車線もある国道4号線沿いにある。目の前には横断歩道もあるのだ
味由:「どうすればいいんですか?担当の先生を変えるなんてこともできないでしょうし!?」
B先生:「できますよ」
味由:「先生方同士のしこりが残ったりしないんですか」
B先生:「任せておいて下さい」
それから数日して、味由部長が信頼を寄せるSTのC先生から”本気ですか?”の一言
”もちろん本気です”と即座に答えました
<翌日、味由部長のPTの担当者が変わった>
新しく担当になったのは病室内では、群を抜けてスキルが高いと評判の若手NO1の理学療法士の先生だ
その日から味由部長の体幹を鍛えるトレーニング
転びそうになった時のカバーの仕方
もちろん歩行も、杖を使わないスパルタチックな訓練に変わった
あれよあれよと、病棟内での車椅子使用が解除され、一人で杖をついてトイレにも行けるし、売店にも気軽に行けるようになったのだ。転院してから2が月が経った頃だった。
お風呂にも単独入浴が許され、一時帰宅も認められた
そして退院の日平成25年2月26日 大安の日を選んだ
平成24年11月9日に脳出血で倒れてから、丁度110日目でのシャバへの復帰だった
その足で、職場に挨拶に行き、社会復帰を報告した
もちろん、ビシッとスーツを身にまとっているが、まだまだ杖をついた弱弱しい姿であった
平成25年3月1日から1カ月の慣らし出勤
4月1日からの本格社会復帰、そして今に至るのです。
味由部長が何を言いたいのかと言うと、リハビリの現場は”一日も早く患者さんを家庭に帰してあげたい”一心で熱心に作業を繰り返しているのです。決して”社会復帰へプログラム”ではないのです。患者側もちゃんと主張しないとダメだということなんです。